フランクフルト市内の地下鉄で実際に電磁波を測定機器で測定してみました。
但し、一回のみの測定結果ですので、結果としては参考程度になります。
(特に交流磁場の測定は、正しいストレス源の特定に、長時間の測定が望ましいです。)
交流電場より交流磁場の値が大きいので、交流磁場の値を測定しました。
①定点での交流磁場の測定
場所:U1, U2, U3, U8が通る自宅付近のFritz-Tarnow-Strasseの駅ホームの北側先端
日時:2014/7/7(月) 12:30頃
天候:晴れ 温度:26℃前後 湿度:40%前後
まず、駅のホームで、電車がいない通常時、交流磁場は250-300nT程度(16.7Hz)です。
待っているホーム側に電車が来る直前、音がするくらいになると突然、500-600nT程度(16.7Hz)にはねあがります。
電車がスタートして目の前を通り過ぎると600-700nT程度(16.7Hz)になります。
興味深いことに、両方向に電車がほぼ同時に発車していくと、100-125nT程度(16.7Hz)まで値が下がります。いわゆる、磁場の打消しが発生していると思われます。
また、理由は不明ですが、待っているホーム側の反対側のホームに電車が入ってきた場合も、出て行った場合も、特に交流磁場の値に大きな変化は見られませんでした。
特に障壁もなく、向こうの線路からこちらのホームまでの距離も5m程だったと思います。
②乗車中の交流磁場の測定
場所:上記のFritz-Tarnow-Strasseの駅~Niederurselの駅までの電車内(最後尾)
日時:同日の13:00頃
乗車中は350-450nT程度(16.7Hz)の値を測定しました。(最後尾の車両)
停車する際のブレーキ時には値はほとんど変化しませんが、やはり、出発時に
500-600nTまで値があがります。
気になる点として、非常に高い値を高架の交わる所で測定しました。
場所はWeisser Stein駅をでて、すぐの高架です。
驚きの6800nT(16.7Hz)で、TCO(The Swedish Confederation of Professional Employees:スウェーデン勤労者連盟組合)の規格である200nT(50Hz)を大幅に超えています。
*スウェーデンに本拠地を持つ団体TCO Developmentが、2009年3月に発表したディスプレイの安全性、エルゴノミクス、電磁界放射、省エネ、環境に関する国際規格です。TCOは1992年のTCO.92に始まり、その時代の最新状況を取り込みながら、年々そのレベルを向上させており、欧州を中心に広く認知された環境規格です。
ナナオ(EIZO)、富士通、ヒューレットパッカード(HP)、レノボなどが認定されています。
すぐ近くには住宅が立ち並んでおり、住人の方への影響が心配です。
他にも気づいた点はありましたが、盛りだくさんになってしまうので、今日はここまでで。