波動って何?本当にあるの!?

私共、バウビオロギー測定技術士の測定する大事な項目の中の一つに電磁波というものが

あります。

電磁波とは、光に代表される波動です。

波動とは、何らかの同じようなパターンが空間的に伝播(次から次へ移る)する現象をさします。水面に石を落すと波紋が広がるのと同じです。

私達は、波動という現象により、感覚器(目、耳、鼻、舌、皮膚)を通して、身の回りに起こる現象を認識し、私達自身の存在が確認されます。

波動は私達が日常の経験を通して理解しやすい例と理解しにくい例があります。


理解しやすい例として、上の図のように水面に波紋が広がる現象があります。

なぜ理解しやすいかというと、下に挙げられるような特徴があるからです。

・パターンが媒体を通して伝播していく(この場合、媒体は水ですね)

・伝播していく実態を私達が日常的な身近な例によって認識しやすい

 (空気が媒体となる音波、大地などが媒体となる地震波など)


この場合、媒体となる水、空気、大地といったモノは、つきつめれば原子といった粒子であるという理論が19世紀の終わりに確立された原子論でした。

全ての物質は、原子という小さくて分割不可能な粒子からできているという理論でした。

確かにこのようなケースですと、全ての物質やエネルギーは粒子的な性質を持つという

側面が目立ちます。


理解しにくい例として、どのような現象があるでしょうか。

媒体がない場合は、波動は成立しないのでしょうか?

ところが、媒体がないとされる宇宙空間でも、太陽光は地球に届きますよね。

太陽光は、光、すなわち電磁波の代表です。

こちらは、当初、ニュートンが光の直進性から粒子説を唱えましたが、徐々に

電磁波の提唱者であるマクスウェルなどにより、波動説へと傾いていました。

ところが、量子論の提唱者であり、ノーベル物理学賞を受賞したドイツ人の物理学者

プランクによるプランク定数という形で、光は波動的な性質のみならず、粒子的な性質を

もちあわせる二重性をもつことが証明されたのです。


量子物理の発展により、今では全ての物質やエネルギーが粒子的、かつ波動的な性質を

二重にあわせもち、どのようにふるまうかという理論が確立されています。

実用面では、産業のコメといわれるほど、現代文明に必要不可欠な半導体を生み出し、

それにより、パソコン、携帯電話などのアプリケーションへと利用されました。


さて、遅まきながら冒頭の動画の説明をさせて頂きたいと思います。

動画では、“音”が波動により、どのように物質にはたらきかけるかという例をしめしています。(音波)

皆さんはオーケストラの演奏を聴きにいくと、演奏前に必ずそれぞれの楽器を一つの音にあわせてチューニングする様子を見ることがあると思います。

オーボエの「ラ」の音、“A(ドイツ語でアー)”の音でオーケストラの音をあわせます。

これには、国際基準として決まった値があり、基本的に440Hz(日本は442Hzなど)で

あわせるようです。

つまり、現代では、オーケストラでは440Hzという決まった周波数(ヘルツ)を基に、演奏

され、作曲家の時代(例:モーツァルトの時代は422Hz)とは大きく違う曲調になっています。周波数が高くなってきた理由として、文明発達が進むにつれ、社会のストレスが高くなり、より心理的緊張を生む、高い周波数の華やかな仕立てな曲調が好まれるようになったといわれています。

動画で比較されている内容として、一般的に「ラ」の音を、440Hzではなく、432Hzにすると、より暖かな、落ち着いた曲調になるといわれています。動画では、耳でその違いを聞き比べるだけではなく、音響板の上にきめの細かな粒子をまいて、そこから浮かび上がる幾何学的な模様を比べることができます。

このように、音波でも電磁波でも波動的な性質を持ち合わせるモノが実際に存在し、

皆様がその存在を見える形(幾何学的な模様)で確認できます。


つまり、私達の体においても、細胞レベルから全体の内蔵器官まで常に、波動による干渉を

受けていることは事実なのです。

音波でも、私達にとって限度をこえた音波(騒音など)が健康に影響をおよぼすように、

同じ波動的な性質をもち、私達の日常にとりまく、限度をこえた電磁波も、私達の健康に

影響をおよぼすことは最近では、あたり前の事実になっています。